出版は手順を守れば必ずできる

出版には大きく分けて、ベストセラーを狙う出版ビジネスを加速させる出版の二種類があります。
実はこの2つ、偶発的に共存することはありますが、狙って共存させることはできません。

では、それぞれの違いについて紹介します。

タイトルの違い

ベストセラーを狙う場合、より多くの人の興味関心を惹きつける必要があるため、インパクトのあるタイトルを付けますが、ビジネスを加速させる場合、ベネフィットや読後に得られる効果が伝わるようなタイトルを付けます。

前者は困っていないけど面白そうなので買う読者で、後者は困っている人が困りごとを解決するために買います。

どちらの読者の方がビジネスを加速させるのかは言うまでもありません。

売れ方の違い

ベストセラーを狙う場合、露出を増やして話題性を高めて瞬間風速的に売れて、旬を終えると書店から消えていきますが、ビジネスを加速させる場合、その内容のニーズ次第で定番本として長期的に本屋さんに置かれて、少しずつですが永続的に売れていきます。

前者は一気に大人数を集客して何かにクロージングする場合に向いていますが、後者は本当に困っている人に感謝をされてお願いされる形でビジネスにつながります。

どちらの読者の方がいいお客さんになるかは明らかですよね。

著者に求められるものの違い

ベストセラーを狙う場合、話題になりそうな影響力のあるインフルエンサーが著者になることが多いのですが、ビジネスを加速させる場合、その内容の専門家であれば誰でも著者になれます。

前者はすでにそれなりの知名度になっていれば問題ありませんが、後者はそれなりの知識を持っていれば問題ありません。

出版への参入障壁の低さでいえば、圧倒的に後者です。

再現性の違い

ベストセラーを狙う場合、当たれば大きく外れると目も当てられないのですが、ビジネスを加速させる場合、バカ売れはしないもののどんな時代でも安定的に売れ続けています。

前者を成功させるノウハウが確立されているのであれば、これほど出版不況は続いてはおりませんが、後者については確実に再現できるノウハウが確立されております。

自分が売りたくなる企画という意味では、再現性が高い方が安心ですよね。

ちなみに、弊社はビジネスを加速させる出版のプロフェッショナルです。
この分野においては、他社に負ける気は一切ありません。

しかし、ベストセラーを出版したいというのであれば、弊社もベストセラーを出してない訳ではありませんが、再現性があるとは思えないので、弊社以外の会社を頼られることをお勧めいたします。

出版を実現するための手順

では、実際に出版を実現するための流れを紹介していきます。

出版するテーマ選び

どんな企画で出版したら、読者の信頼を獲得し、自分が売りたくなる企画になるかを考えてみましょう。

そのためには、出版する目的を再確認して、その目的を達成するためには、「誰に」「何を」伝えたらいいのかを考えてみてください。

目次案の作成

目次案は本の設計図になります。
階層を意識して、全体を俯瞰しながら作り込んでみましょう。

この目次案をしっかりと作り込むことによって、本のコンセプトもより明確になりますし、その後の原稿執筆もかなり楽になります。

出版企画書の作成

目次が完成したら、出版企画書を作成します。
出版企画書は書く項目も決まっておりますし、テンプレートも用意しておりますので、それを使って書いてみてください。

出版社への売込

出版企画書が完成したら、出版社に売り込みます。
自分が出版したいと思っている出版社にアプローチしてみましょう。

ただし、出版企画と出版社のカラーの相性や、出版社の規模によって、対応は様々なので注意してください。

原稿執筆

企画が採用されたら、いよいよ原稿執筆となります。

原稿は自分で書いても構いませんし、ライターさんに依頼しても構いません。ライターさんに依頼する場合、その費用は著者負担となります。
ちなみに、原稿の文字数は8万文字前後です。

編集作業

原稿が完成したら、編集者が原稿をチェックして、紙面にレイアウトしてくれます。
編集者の指示に従い、加筆修正を行いながら本としての完成度を高めていきましょう。

だいたい、ゲラ(原稿をレイアウトした用紙に修正等の指示を入れたもの)のやり取りを三往復ぐらい行うのが一般的です。

印刷・流通

本のデータが完成したら、印刷所に入稿されます。
そこから本が完成するまでの間に、販促の準備を進めておきましょう。


増刷が二回かかるまでは販促の手を緩めず頑張ってください。
再三申し上げている通り、出版は本を出して終わりではありません。
むしろ、本を出してからが本番です。

では、本が出てから、どんな販促活動をしていけばいいのかを紹介していきます。